講座・課程詳細

申込締切日 / 2025/10/30ジャンル / 文化・芸術を学ぶ、ことば・言語を学ぶ、オンラインで学ぶ 学内講座コード /

たちばな教養学校Ukon第3期[オンデマンド]

主催:京都橘大学京都橘大学 京都橘大学

問合せ先:京都橘大学

開催日
2025/05/2~2025/10/30
入学金
 - 
時間
オンデマンド配信です。お申込み日から2025年10月31日まで視聴いただけます。
受講料
 - 
課程
公開講座(一般受講)
開講形態
オンデマンド配信
その他
各回1,500円
講座を申し込む

講座詳細

■ たちばな教養学校Ukon──大人だって未完だ。
たちばな教養学校Ukonは、京都橘大学が実施する公開講座です。

■ テーマ〈第3期〉
「読む――新たな『ことば』を探す旅」

■ 概要〈第3期〉
Ukonの初年度は<自分をひらくケア――「つながる」ことへのレッスン>と題して、2期にわたり16人の講師の方々に、それぞれとっておきのテーマを語っていただきました。
ふだんの生活の中では、ややもするとやり過ごしかねない事象に注意を払い、外の世界、他者の存在、自らの内面の深みに向けて、こころの扉をひらいてみませんか。そうすることで、新たな「つながり」の光が見えてきませんか、という問いかけでした。

2年度は、それをもう少し具体的に深めていきたいと思います。
(「自分をひらくケア」は、引き続き、通奏低音となります)
5月から始まる第3期では「読む」という入口を選びました。
多くの人にとって、「読む」という行為はほとんど無意識の営みです。
文字を追い、意味を理解し、何かを思い、行動する(判断する)。
これが一般的に思い浮かべる「読む」でしょう。

「読書」となれば、もっと身を入れた本との「対話」が生まれます。
おもしろい、つまらない、わからない、人生観を揺さぶられる……。
何が書かれているかだけでなく、書かれていないこと(書き手の思いや行間、本が書かれなければならなかった背景など)まで想像し、こころを動かしながら、読み進めます。

しかしながら、「読む」のは本に限った話ではありません。アートを読む、音楽を読む、風景を読む、人のこころを読む、からだを読む、時代を読む、自然を読む、歴史を読む……私たちは自分を取り巻く多様なものに接しながら、その都度、何かを感じ取ります。そのこころの揺らぎを「ことば」にすることで読み解こうとします。

第3期はその「こころの揺らぎ」に耳をすますヒントを探りたいと思います。
「ことば」との出会いが、新たな気づきや表現となって「生きる」エネルギーにつながれば、それは幸福な体験です。
感性を磨き、暮らしの彩りをゆたかにし、「いのち」の滋養となるような「ことば」を求めて――。

そんな旅をご一緒できればと願います。

学頭・河野通和

備考

2024年5月から2024年9月に開講したUkon第3期の授業をオンデマンド配信です。
お申込み完了後、2025年10月31日(金)まで視聴できます。

■ 概要
第3期のテーマは、「読む――新たな『ことば』を探す旅」 。
歌人・ノンフィクション作家・キュレーター・英文学者・演奏家など、
多種多様な講師によるさまざまな「読む」を存分に楽しんでいただけます!

■第3期講師・テーマ・申込みURL
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▼第1回「日常のセンス・オブ・ワンダー」
 講師:穂村 弘 さん(歌人)
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▼第2回「いのちを診る、いのちをつむぐ」
 講師:稲葉 俊郎 さん(医師、医学博士)
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▼第3回「『食』の記憶の深みから――国道6 号線をゆく」
 講師:川内 有緒 さん(ノンフィクション作家)
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▼第4回「我々はどこから来て、どこへ行くのか――「共感」の起源をひもとく」
 講師:山極 壽一 さん(総合地球環境学研究所 所長)
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▼第5回「写真を読む――見えない世界に目をひらく」
 講師:梶川 由紀 さん(何必館・京都現代美術館キュレーター)
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▼第6回「〝路傍の石〟を読む――物いわぬ『歴史の証言者』」
 講師:鵜飼 秀徳 さん(浄土宗正覚寺住職・ジャーナリスト)
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▼第7回「ケアで読み解く名作文学」
 講師:小川 公代 さん(英文学者・上智大学外国語学部教授)
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▼第8回「楽曲を読む――演奏家は問いかける」
 講師:通崎 睦美 さん(木琴奏者)
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※肩書は、授業実施当時のものです。

講師

名前
穂村 弘
肩書き
歌人
プロフィール
1962年北海道生まれ。1990年に歌集『シンジケート』でデビュー。歌論集『短歌の友人』で伊藤整文学賞、『鳥肌が』で講談社エッセイ賞、歌集『水中翼船炎上中』で若山牧水賞を受賞。歌集『ラインマーカーズ』、近刊に『短歌のガチャポン』、『彗星交叉点』『蛸足ノート』など。
名前
稲葉 俊郎
肩書き
医師/医学博士
プロフィール
1979年熊本県生まれ。医師。東大病院循環器内科助教を経て、2020年より軽井沢へ転居。芸術、音楽、民俗学など異分野への関心も深く、「全体性」を取り戻す新たな医療のあり方を模索する。2020年より山形ビエンナーレ芸術監督。著書に『いのちを呼びさますもの』『ことばのくすり』他。
名前
川内 有緒
肩書き
ノンフィクション作家
プロフィール
1972年東京都生まれ。仏の国連機関などに勤務後、フリーのライターとして評伝、旅行記、エッセイなどを執筆。著書に『バウルを探して 地球の片隅に伝わる秘密の歌』、『空をゆく巨人』、『目の見えない白鳥さんとアートを見にいく』、『自由の丘に、小屋をつくる』など。
名前
山極 壽一
肩書き
総合地球環境学研究所 所長
プロフィール
1952年東京都生まれ。人類学・霊長類学者。屋久島で野生ニホンザル、アフリカ各地で野生ゴリラの社会生態学的研究に従事。2020年まで京都大学総長。著書に『共感革命-社交する人類の進化と未来』『森の声、ゴリラの目-人類の本質を未来につなぐ』など多数。
名前
梶川 由紀
肩書き
何必館・京都現代美術館キュレーター
プロフィール
京都市生まれ。パリ、ヨーロッパ写真館(MEP)の美術館設立にキュレーターとして携わる。帰国後、「何必館・京都現代美術館」に写真部門を立ち上げ、アンリ・カルティエ=ブレッソンやサラ・ムーン、荒木経惟など国内外の展覧会企画や写真集の編集、執筆を行う。
名前
鵜飼 秀徳
肩書き
浄土宗正覚寺住職/ジャーナリスト
プロフィール
1974年京都・嵯峨の正覚寺に生まれる(現在住職)。新聞記者・編集者を経て、独立。「宗教と社会」をテーマに取材、執筆、講演を続ける一方、「寺院再生を通じた地方創生」に携わる。著書に『寺院消滅』、『仏教抹殺』など多数。大正大学招聘教授、東京農業大学・佛教大学非常勤講師。
名前
小川 公代
肩書き
英文学者/上智大学外国語学部教授
プロフィール
1972年和歌山県生まれ。上智大学外国語学部教授。専門は、ロマン主義文学、および医学史。ケアの観点から多様な文学作品を読み直す試みを続けている。著書に『ケアの倫理とエンパワメント』、『ケアする惑星』、共編著に『文学とアダプテーション――ヨーロッパの文化的変容』など。
名前
通崎 睦美
肩書き
木琴奏者
プロフィール
1967年京都市生まれ。京都市立芸術大学大学院音楽研究科修了。往年の名木琴奏者・平岡養一氏の愛器を譲り受け、演奏・執筆活動を通して木琴の復権に注力する。アンティーク着物の蒐集でも知られる。著書に『木琴デイズ 平岡養一「天衣無縫の音楽人生」』『天使突抜おぼえ帖』など。