講座・課程詳細

申込締切日 / 2025/03/08ジャンル / 働く世代に向けたリカレント教育、ことば・言語を学ぶ、教育・人生観を学ぶ 学内講座コード /

たちばな教養学校Ukon第4期

主催:京都橘大学京都橘大学 京都橘大学

問合せ先:京都橘大学

開催日
2024/11/09~2025/03/08
入学金
 - 
時間
19:00~20:30(金)/14:00~15:30(土)
受講料
 - 
課程
公開講座(一般受講)
開講形態
対面
その他
全8回一括申込み: 15,000円
各回申込み: 2,500円
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講座詳細

テーマ「書く――自分の足で一歩を踏み出す」
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スマホを片手にメール、LINE、Xなど、かつてこれほど日常的に、誰もが言葉を書いて送る時代はなかったでしょう。

本年前期は「読む――新たな『ことば』を探す旅」と題して、本を読むだけでなく、時代を、風景を、音楽を読むなど、さまざまな「読む」世界を覗いてきました。いのちのサインを読む、日本人の心を読む、コトバにならないコトバを読むといった旅もありました。

読むことは、すなわち自分の言葉をつむぐこと=「書き出す」ことに他なりません。それを「どう書くか」が次に続く問題です。
叙述のスタイルはさまざまですが、Ukonはライターの養成講座ではありません。誰しもが日常の営みのなかで感じること、考えること、人との関わりのなかで受けとめた何かを、より深く確かなものにするための気づきと学びの場です。目的や個性に応じて、自分によりふさわしい「文体」に出会うためにはどうしたらよいか。

今期は8人の講師それぞれの「プロの流儀」を通して、ヒントや楽しみを見つけていただければと思います。

学頭・河野通和

備考

全8回の講座です。

■ 第1回(2024/11/9)
 「書くことで救われる自分がいる」
 講師:古賀 史健 さん(ライター/株式会社バトンズ代表)

■ 第2回(2024/11/22)
 「人はなぜエッセイを書くのか」
 講師:酒井 順子 さん(エッセイスト)

■ 第3回(2024/12/13)
 「母語の外へ出る旅に」
 講師:グレゴリー・ケズナジャット さん(作家/法政大学グローバル教養学部准教授)

■ 第4回(2025/1/17)
 「マイノリティという立ち位置」
 講師:吉原 真理 さん(アメリカ文化研究者/ハワイ大学・東京大学教授)

■ 第5回(2025/1/13)
 「フィールドノートって、どう書くの?」
 講師:松村 圭一郎 さん(文化人類学者/岡山大学文学部教授)

■ 第6回(2025/2/14)
 「見過ごされてきた女性の物語を紡ぐ」
 講師:湯澤 規子 さん(歴史地理学者/法政大学人間環境学部教授)

■ 第7回(2025/2/28)
 「人間ドラマのおもしろさ――ワトスン、ホームズの謎に迫る」
 講師:鈴木 忠平 さん(ノンフィクション作家)

■ 第8回(2025/3/8)
 「アンパンマンの生みの親、やなせたかしの原体験」
 講師:梯 久美子さん(ノンフィクション作家)

□■会場■□
QUESTION(クエスチョン)
〒604-8006 京都市中京区河原町通御池下る下丸屋町390-2
地下鉄東西線「京都市役所前」駅徒歩1分

講師

名前
古賀 史健
肩書き
ライター/株式会社バトンズ代表
プロフィール
1973年福岡県生まれ。2021年にbatons writing college を開校。主な著書に世界累計1100万部のベストセラーとなった『嫌われる勇気』、『取材・執筆・推敲』、『20歳の自分に受けさせたい文章講義』など。最新刊は『さみしい夜にはペンを持て』(小学館児童出版文化賞ノミネート)。
名前
酒井 順子
肩書き
エッセイスト
プロフィール
1966年東京都生まれ。高校時代、雑誌「Olive」にコラムを書いてデビュー。大学卒業後、広告会社勤務を経て、執筆に専念する。著書に『負け犬の遠吠え』、『百年の女「婦人公論」が見た大正、昭和、平成』、『家族終了』、『女人京都』、『日本エッセイ小史』など。
名前
グレゴリー・ケズナジャット
肩書き
作家/法政大学グローバル教養学部准教授
プロフィール
1984年アメリカ生まれ。2007年来日、2017年同志社大学大学院文学研究科国文学専攻博士後期課程修了。谷崎潤一郎を中心にした日本文学を研究。2021年に『鴨川ランナー』で第2回京都文学賞を受賞し、作家デビュー。2023年『開墾地』が第168回芥川龍之介賞候補作となる。
名前
吉原 真里
肩書き
アメリカ文化研究者/ハワイ大学・東京大学教授
プロフィール
1968年ニューヨーク生まれ。アメリカ文化研究を専門とし、英語と日本語の両方で研究・執筆活動を行う。日本語の著書は『「アジア人」はいかにしてクラシック音楽家になったのか?』『親愛なるレニー レナード・バーンスタインと戦後日本の物語』『不機嫌な英語たち』など多数。
名前
松村 圭一郎
肩書き
文化人類学者/岡山大学文学部准教授
プロフィール
1975年熊本県生まれ。エチオピアなどをフィールドに、所有と分配、海外出稼ぎ、市場と国家の関係などについて研究。著書に『所有と分配の人類学』、『うしろめたさの人類学』、『くらしのアナキズム』、『人類学者のレンズ』、『これからの大学』、共編著に『文化人類学の思考法』など。
名前
湯澤 規子
肩書き
歴史地理学者/法政大学人間環境学部教授
プロフィール
1974年大阪府生まれ。「生きる」をテーマに近代日本史の日常を問い直すフィールドワークを重ねる。著書に『胃袋の近代 食と人びとの日常史』、『「おふくろの味」幻想 誰が郷愁の味をつくったのか』。『焼き芋とドーナツ―日米シスターフッド交流秘史』で第12回河合隼雄学芸賞を受賞。
名前
鈴木 忠平
肩書き
ノンフィクション作家
プロフィール
1977年千葉県生まれ。日刊スポーツ新聞社、文藝春秋Number編集部を経て、ノンフィクション作家に。『嫌われた監督 落合博満は中日をどう変えたのか』で大宅壮一ノンフィクション賞、本田靖春ノンフィクション賞などを受賞。最新刊は『いまだ成らず 羽生善治の譜』。
名前
梯 久美子
肩書き
ノンフィクション作家
プロフィール
1961年熊本県生まれ。編集者を経て、初の単行本『散るぞ悲しき―硫黄島総指揮官・栗林忠道』で大宅壮一ノンフィクション賞受賞。以後、人物評伝を中心に執筆。主著に『狂うひと―「死の棘」の妻・島尾ミホ』、『原民喜 死と愛と孤独の肖像』など。20代のころ薫陶を受けたやなせたかし氏の評伝を執筆中。